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COLUMN コラム

【イキイキと働く女性シリーズ】<i>大手人材情報会社で累計15億売り上げた 元女性営業が語る営業の極意(後編)</i>

2016.05.14

ビジネスの場で活躍する女性に「自分らしく働く」をテーマにご自身の経験や働くことへの考えを自由にお話いただく【イキイキと働く女性シリーズ】
第一回目の今回は、大手人材情報会社の営業として累計15憶売り上げた後、 管理職を経て起業し、
現在は経営と子育てに奮闘中というバイタリティ溢れるビジネスウーマンにお話を聞きました。
後編では管理職を経て、2児の母になった今、なぜ起業を決意したのか。
その原動力に迫ります。

「営業とはエンターテイナーである」と語る、大手人材情報会社で累計15億売り上げた元女性営業が語る営業の極意(後編)株式会社 terrace
代表取締役 柚木園 直子(ゆきぞの なおこ)

▶“女性の働く”をもっと自由に実は、大手人材情報会社を辞めると決めた時は起業しようとは思っていませんでした。
子供が2歳と4歳とまだ小さく、仕事も育児もどちらも頑張りたいと思う程、どちらも中途半端になり、自己嫌悪に陥ったこともあり、子供の心を育む時間をもっと大切に過ごしたいと考えていました。
ただ“働く”ことの意義は感じており、また子供に母親が楽しそうに働く姿を見せたいという想いがあった為、自分に合う働き方を探していました。
育児、出産、介護などのライフスタイルの変化にとらわれず、女性がもっと自由に柔軟に働け、社会と深く繋がる方法はないかと考え、行動した結果、起業というチャレンジをすることにしました。 実は、社会にでて、男女同一の働き方になんとなく違和感を憶えていました。 もちろん、ビジネスで求められるプロフェッショナルに、男女の違いはありません。 しかしながら、体力や、仕事以外の業務(家事・育児・介護など)には、男女差が生じています。その為、妊娠を機に6割の女性が離職するという現状があります。
女性がサステナブルな働き方を実現する為には、働き方の多様性と柔軟性の確保が必要だと感じています。
仕事だけにフォーカスして見るのではなく、プライベートも含め業務全般を見渡すことが重要です。
具体的には「1日6時間勤務」「在宅中心のみ」など働く制限をもつ人を“個人の都合・わがまま”と受け取るのではなく、“女性が働き続ける上での社会問題”として捉え、女性がパフォーマンス発揮できる環境を創ることが大切だと思っています。 娘達が社会に出るまでに、働く女性の先輩として、もっと働き方を進化させ、柔軟性をもった社会を早く実現できる様、自身が実験台となり、“自由で柔軟な働き方”にチャレンジしています。

「営業とはエンターテイナーである」と語る、大手人材情報会社で累計15億売り上げた元女性営業が語る営業の極意(後編)

▶“働く女性”にフォーカスしたビジネス 現在、働き方改革に取り組む企業が増え、制度が充実し、働く環境が整ってきました。
ただ、高度経済成長期のように、企業が制度・環境を一律に提供・支援するだけでは、現状の課題と乖離がでるのではと懸念しています。 少子高齢化の日本においては、個人が自律性と責任感を併せ持ち、自分の軸をぶらさず、決断できることが求められていると感じています。
特に女性は、母性があり、協調性が高く、社会人、妻、母、子など様々な役割を担っている為、柔軟に対応する器用さをもつ一方、自分のことを後回しにする方が多いように思います。 そこで、弊社では、「自分の軸をもち、自らを照らし、ワクワクと働く女性を創る」をミッションに掲げ、「理想のキャリアを自分で創っている女性との出会いの創出」と「営業女性の業績・定着パフォーマンス向上」にむけたサービスを提供しています。 社名のterraceには、「自分自身を照らす」「相手を照らす」「心地よい空間を創る」の3つの意味を込めました。
環境変化が大きく、正解がない時代。
自分の軸を大切にしながら、キャリアと対峙する女性に、寄り添い向き合う、身近な存在でありたいという願いが込められています。

▶私の目標 ~1人1メンター文化を確立すること~メンター(助言者)とは、人生やビジネスにおいて、“気づきを与える存在”を意味します。
対話によって相手に新しい価値観や考え方を気づかせ、深い知見を与え個のパフォーマンスの最大化を行います。
日本ではベンチャー経営者、アメリカでは経営者のみならず、研修のフォローアップとしてもメンターが存在していますが、日本全体では、まだメンターの必要性は浸透していないのが現状です。コーチング、カウンセリング、コンサルティングと何が違うのかとよく聞かれます。 メンターとは、自身が成し得た経験も踏まえ、個が目指す状態に導く、 “人生のガイド”のような存在だと私は考えて思います。
例えば、あなたがエベレスト登頂に挑戦したいと思ったとします。 その時、誰に相談しますか? 信頼できる友人ですか? 親ですか?  おそらく、あなたは、エベレスト登頂に成功した経験者に直接聞く方法を探すでしょう。 自分の人生の歩みたい道を探すこと、見つけられたら、そこを成し遂げた人にメンターになってもらうことで、なりたい自分への実現度がぐっと近づきます。
人生のメンターをもつことで、自分の視野が広がり、自分の眠っている能力が開き、自分の可能性が広がる為、1人1メンター文化を確立したいという思いがあります。 メンターの存在を当たり前にすることで、その人の人生をよりブラッシュアップし、個の最適化をすることが私の目標です。人を優劣で判断するのではなく、お互いが、個の違いを受け入れ、共生しあう社会を目指しています。
将来的には、メンターを探す人とメンターを繋ぐプラットフォームを創り、地域・世代・会社の枠を超えて、人生を豊かにする出会いを提供していきたいと考えています。

「営業とはエンターテイナーである」と語る、大手人材情報会社で累計15億売り上げた元女性営業が語る営業の極意(後編)

▶母になったからこそ気づいた、個の無限の可能性組織に所属すると、会社が主体となる為、目標達成にむけ、全体最適を考え、業務や時間の効率化を追求し、計画的に推進します。もちろんビジネスをする上では、“目標逆算シナリオ設計”はとても大切な考え方です。
一方、育児においては、“目標構築シナリオ設計”が必要と考えています。子供は楽しいと思うことを追求し、考える・工夫するといった知恵をつけ、結果、成長してきます。そこには非効率を通じて学び、吸収するサイクルが存在します。 育児を通じて、本来ヒトは遊び心をもつ程、自発的な行動が増え、自信がめばえ、成長速度が増すというプロセスを学びました。
大人になると、経験を糧に先見力は磨ける一方、固定概念にしばられることもあります。 事実は1つですが、自分の捉え方次第で見え方が変わります。 多忙で、自分の心に余裕がなくなった時は、深呼吸して、他の角度でみるとどう見えるかを考えるクセを、ぜひもっていただきたいです。 いくつになっても、自分が楽しいと思うことを追求することで、個の無限の可能性は広がると考えています。
今の時点での結果を、失敗とか壁と捉えず、次のステージに向けたプロセスと捉えるとまだ知らない自分の可能性にワクワクするのではないでしょうか?
この気づきは会社経営をする上でも非常に活かされていると思います。

▶自己肯定の高い女性を日本中に広めたい内閣府から発表されている「子ども・若者白書」によると、日本は、世界と比べ、自己肯定感が低い若者が多く、最も高いアメリカと比較すると、半分強しかありません。
初めてこのデータを見た時、大変ショックを受けました。
子供の自己肯定を高めるには、子供と一番関わる女性の自己肯定をいかに高めるかがとても重要だと思っています。 その為には、女性がぶれない自分の軸をもち、自分を信じて行動することが大切です。その結果、精神的にも経済的にも自立でき、人生そのものを楽しむ女性が増えると信じています。そんな女性が増えたら、子供の目から見える未来は、ワクワクと楽しいものになると思いませんか?

▶女性の就活で大事なことは「自分の心に正直に向き合うこと」 女子学生には、誰かが決めた就活軸で就活をするのではなくて、自分の心に正直に向き合って、自分はこれからどうしたいのか、どうありたいのかを考え抜き、それを実現できる場所はどこかという観点で会社を選んでほしいと思います。 日本の就活は一律に行う為、選考状況や内定数など、人と比べてしまい、不安になることもあるでしょう。しかし、社会にでてやりたいことは人それぞれ異なります。誰かの役に立ちたい、自分を成長させたい、社会にイノベーションを起こしたいなど多様な動機があるでしょう。 長く働き続けたいと考える人もいれば、結婚したら家庭に入りたいと思う人もいます。 育った環境により、個々の価値観は様々です。
だからこそ、自分の人生のあり方こそ、自分で決めてほしいと願っています。自分の心と向き合う中で、違和感を憶える部分があったら、自分の気持ちを信じてください。 自分の軸をもたずに、給料や残業時間といった条件だけで決めてしまうと、入社後、目標を見失いがちになります。 自分が仕事を通じて、何を成し得たいかというのを、考えながら、就職活動に臨んでいただきたいと思います。 具体的なイメージがわかない場合は、自分はどういうことができると嬉しいのか、どういう社会になるといいのかを考え、自分のやりたいことか照らし合わせることで、自分がフィットする会社にめぐり合うのではないかなと思っています。
働く女性の先輩として、自分の人生を変える、ステキなご縁があります様、応援しています。

「営業とはエンターテイナーである」と語る、大手人材情報会社で累計15億売り上げた元女性営業が語る営業の極意(後編)

ビジネスの場で活躍する女性に「自分らしく働く」をテーマにご自身の経験や働くことへの考えを自由にお話いただく【イキイキと働く女性シリーズ】第一弾。
営業として管理職として母として経営者として、働く女性にはもちろん、これから社会に出る女子学生にとっても多くの気づきと学びを得られるインタビューでした。

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